下肢静脈瘤の進行により、以下のような治りにくい合併症(主に下肢静脈瘤の症状で言うところの皮膚症状)がでてくる場合があります。
下肢静脈瘤の症状と合併症
静脈瘤の症状
0.血管がボコボコしている
1.脚がだるい
2.夕方にむくむ
3.こむら返り・脚がつりやすい
4.皮膚がかゆい・かさかさしている
5.皮膚が黒ずんでいる・色素沈着がある
6.皮膚に潰瘍ができる
7.炎症をおこして痛い
8.症状なし
静脈瘤の症状は表のようになり、
8にあるように、症状がない場合もありますし、静脈瘤の中で血栓ができてしまうことで、炎症が起こり、痛みや発赤がでる血栓性静脈炎という症状もあります、また、みみずのように血管が浮き、美容的な問題もあります。
主な、自覚症状として、脚がだるいやむくみ、こむら返り(脚がつる)などがあります。これらは下肢静脈瘤が原因で、酸素の少ない、老廃物の多い血液が足にとどまり、血液が足の静脈内に必要以上にたまるため、起こると考えられます。
また、皮膚症状として、皮膚かゆみ(うっ滞性皮膚炎)、皮膚黒ずみ(色素沈着) 、皮膚潰瘍(うっ滞性皮膚潰瘍)などがあります。
下肢静脈瘤の合併症
下肢静脈瘤の進行により、以下のような治りにくい合併症(主に下肢静脈瘤の症状で言うところの皮膚症状)がでてくる場合があります。
1.色素沈着:主に静脈瘤で血液が停滞している皮膚の部分の皮膚が茶褐色になります。
2.湿疹や皮膚炎:皮膚がかさかさになり、かゆくなります。赤みが出る方もいます。
3.脂肪皮膚硬化症:皮下脂肪が萎縮し、表面から触ると皮膚が硬い状態になります。
4.皮膚潰瘍:皮膚に傷ができた時に治りが悪くなります。また、外傷など、傷ができなくても自然に潰瘍になることもあります。出血することもあります。
5.血栓性静脈炎:静脈瘤内に血栓ができ、炎症による痛みを生じます。
6.肺動脈塞栓症:静脈瘤内にできた血栓が移動して肺動脈に詰まります(稀な症状です)。